2017年10月7日土曜日

(17) 売上(2017.07-2017.09)&2度の危機



カズオ・イシグロさんがノーベル文学賞を受賞しました。

英語学習の一環として多読をしていたときに、『The Remains of the Day』の英語学習者向けのリライト版を読みました。昔ながらの生真面目な執事に共感した記憶があります。多読と言っても、私の場合は基本的に知らない単語・熟語は調べていました。


売上(2017.07-2017.09)

6月下旬に翻訳会社への応募を開始し、7月中旬にトライアル合格の連絡をいただきました。初めて翻訳の仕事をした7月末から9月までの月別売上(収入)額の推移をお見せします。取引のある翻訳会社2社のうち1社(I社)は報酬の支払いをドルで行っているので、為替レートを110円/ドルとして円に換算しました。


初仕事が7月末でしたので、7月の売上はわずかです。売上が順調に伸びているように見えますが、8月と9月とでは内訳が違っています。8月は9割以上が日英、9月は7割以上が英日です。B社(日英)の仕事の依頼を待ちつつクラウド翻訳会社の仕事(英日)を増やして、目標額を達成できればと思っています。

以前ある翻訳者さんがブログで収入を公開されていました(10/6時点でそのページは確認できませんでした)。匿名とはいえ自分の収入を公開されていることに少し驚きましたが、当時私が一番知りたい情報でした。

産業翻訳者とその志望者向けの雑誌


産業翻訳パーフェクトガイド (イカロス・ムック)

にはアンケートに回答した100人あまりの翻訳者の年収の分布などが載っています。


2度の危機

実は先週と今週、クラウド翻訳会社I社から引き受けた仕事に関して厳しい評価を受けました。先週は、I社のレビューアーによる定期的な審査で非常に厳しい評価を受けました。2回続けて低い評価を受けるとL2(8/12の投稿)の資格を失う恐れがあります(再びL2のテストに合格すればL2に復帰できます)。翌日、過去に担当した別の案件の審査を受けましたが、今度は良い評価を受けました。

今週は、依頼者から厳しい評価を受けました。そのためレビューアーによる審査がありました。先週ほど低い評価ではありませんでしたが、L2の基準を満たしていませんでした。翌日の別の案件の審査では幸い良い評価を受けることができました。何とか2度の危機を乗り越えましたが、このままだと近いうちにL2の資格を失う可能性が高そうです。


原因と対策

まず、依頼者の評価が低かった理由は、訳文が良くないというものでした。読み返してみると、訳文が過度に翻訳調でした。この案件では専門用語を調べるのに時間がかかり、訳文を練る時間があまり取れなかったことが低評価の理由だと考えています。

これに対してできることは、時間配分に気を付けること、あまり馴染みのない分野の案件を取らないことでしょうか。

低評価だった2つのレビューを含めてレビューアーによる全ての修正点・コメントを見返してみると、タイプミス、適切でない訳語の他に訳抜けもありました。ほとんどが、もっと気を付けていれば防げたミス、時間に余裕があれば防げたミスでした。中には読解力不足で解釈を誤ったもの、翻訳技術の不足で適切な日本語にできなかったものもありました。

一旦翻訳し終わってチェックする際に一層注意して、ミスを減らしていきたいと思います。また、たくさん仕事をしていくうちに、読解力と翻訳技術は上がっていくと思っています。実際、英語や翻訳の学習書などで読んだだけで他では触れたことがなかった表現や、見たことがあるだけで訳したことがなかった表現を訳す機会がこの1ヶ月に何度かありました。


今週の仕事

週のはじめにB社の仕事を終えて無事納品しました。クラウド翻訳会社のほうは、2度の低評価に「ビビって」しまい、ほとんど仕事を取りませんでした。Ameliaの定例トライアル(9/30の投稿)の課題をやったり、今まで紹介した本や池上彰さんと竹内政明さんの書いた


書く力 私たちはこうして文章を磨いた (朝日新書)


を読んでいました。また来週からクラウド翻訳の仕事をします。先月よりも売上を増やせるようがんばります。