
実を言うと、日英翻訳は全く自信がありません。ではなぜそんな英文が書けたかと言うと、インターネット検索のおかげです。正しいコロケーションやふさわしい表現もかなりの程度わかります。これまで2年以上英語でツイッターやブログに投稿してきましたが、インターネット検索は欠かせないものでした。その間、ライティングの力もある程度付きましたが(実はある方に無料でかなりの量のツイートを添削していただき、そのおかげでライティング力が向上しました。それについてはまた後日書く予定です)、何よりインターネットを使った検索力があがりました。「それでもまともな英文が書ければいいのでは?」と思われるかもしれませんが、そのやり方には欠点があります。とても時間がかかるんです。トライアルは時間が十分にあるからよかったものの、実際の仕事となるとそんなに時間もないはずです。
当初は、しばらく英日翻訳の仕事をしつつ、日英翻訳のほうは仕事をするだけの自信が付くまでの数年間は勉強を続ける予定でした。ところが、ありがたいことにお金をいただいて勉強できる機会をいただけるかもしれません。そう考えると、何て自分はラッキーなんだと思います。仕事の依頼があった場合に継続して仕事をいただけるよう、技術翻訳やアカデミックライティングの本を読み直しておきます。トライアルにかける時間を少し減らして、時間を捻出しようと思います。
一方で、英日翻訳のほうは自信があります。根拠のない自信かもしれませんが、今までに3社の英日トライアル問題をやってきて、提出時には「もしこれで落ちたら採点者の見る目がない」といつも思っていました。それが今回の不合格で、ちょっと考え直さないといけないかもしれません。トライアルの結果の連絡をいただいた後で、B社の採用担当の方とちょっと電話でお話させていただきました。そのときに英日のトライアルで採点者の方が指摘された点を教えていただきました。ハッキリとは言われなかったですが、要するに誤訳が散見されると。具体的には、修飾語のかかり方がおかしいところが複数あると。原文に忠実に訳していないために、英文の読解力がなく誤訳したと判断されたようです。原文に忠実に訳すことよりも、こなれた読みやすい文章に仕上げようという意識が強すぎたのかもしれません。ロシア語通訳者の米原万里さんの言葉を借りれば、どうやら私の好みは「貞淑なブス」ではなく、「不実な美女」のようです(もちろん「直訳」と「意訳」のことです)。
B社の英日トライアルの課題は技術文書でしたので、やはり前者に近い訳文が好まれるのだと思います。こなれた文章や読みやすさを重視するあまり、原文の意図に沿うというルールから大きく逸脱していたのでしょう。自分が納得できる文章にするために原文から大きく逸脱してしまったのは、結局英日翻訳の力がないということなのかもしれません。今後は、もっと原文に忠実に訳すように心懸けたいと思います。
A社のトライアルの結果の連絡がいつ来るのか気になってしまっていると先週書きました。今後はトライアル答案を提出するときに、結果の連絡がいつ頃になるのか尋ねるつもりだとも書きました(これは私のアイデアではなく、インターネット上で見付けたものです)。そして、実際にB社とD社のトライアル答案を送るとき、メールで尋ねてみました。おそらくそのおかげで、B社のトライアルの結果連絡はその週のうちに来て、D社にもトライアル提出後1週間以内に結果を連絡すると伝えられました。もし、この方法を試したいという方がいらっしゃったら、念のために翻訳会社のHP上にトライラルの結果の連絡までにかかる期間が載っていないのを確認することをお勧めします。次回はD社のトライアルの結果を報告できる予定ですので、よろしければお付き合いください。
